歯周病
歯周病
歯と歯茎の隙間は、歯垢が溜まりやすくしっかり取り除かないと歯茎に炎症を起こし歯茎が出血したり腫れたりします。
歯周病とは、歯の周りの組織が炎症を起こしている状態のことです。
「歯肉炎」は炎症が歯茎だけに留まっている状態をいい、「歯周炎(歯槽膿漏)」は炎症が歯根膜や歯槽骨にまで広がっている状態をいいます。
また、歯周病の特徴は痛みがないため初期段階では気づくことがなく静かに進行していきます。
歯茎に炎症がおき、歯と歯の隙間の「歯周ポケット」が深くなってくると歯がグラグラしたり、腫れたり、食べ物が噛めなくなったりして最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は成人の方が多くかかっている病気ですが、子どもも歯周病にかかります。
子どもの場合、多くが歯周病ではなく歯周炎ですが、治療せずそのまま放置しておくと大人になってから歯を失う原因となる歯周病に移行してしまう可能性があります。
歯茎に炎症を引き起こし、歯と歯肉の間「歯周ポケット」が深くなります。
痛みはほとんどありませんが、歯磨き時に出血することがあります。
炎症が進行し、歯周病菌が顎の骨にまで達しています。
歯周ポケットがより深くなり、歯はグラグラしはじめます。
顎の骨が半分以上溶けています。
歯周ポケットがかなり深くなり、歯は更にグラグラした状態になります。
ここまでくると、最終的に歯は抜けてしまいます。
歯周病治療は歯科医師による治療、歯科衛生士による専門的ケアと、患者さんによるホームケアで成り立つ共同作業です。この3つのどれが欠けても、治療の成功は難しいと言われています。患者さんの病気への理解がとても大切ですので、わかり易い説明を心がけています。
最初に歯周病の進行状態を歯周ポケットの深さ、口腔内写真やレントゲン写真も撮影し診断します。また現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上で、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。歯に付着しておりそれ自体の病原性はありませんが、表面がでこぼこしていて、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合には、ポケットの外から器具で歯垢や歯石を取り除くことは不可能です。このような場合には、歯肉を開いて歯根を露出させ、歯垢や歯石を取り除いて歯根の表面を滑らかに整えます。
治療が終わった後に継続して、良い状態を維持し、再発を防ぐことを言います。
そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。
進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヵ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。
マスクを着けることで息苦しさから「口呼吸」になりやすいと言われております。無意識に口呼吸になっていると虫歯のリスクが高くなります。